剣道具を通して日本文化を知る " Exploring Japanese Culture through Kendo Equipment "
The16thWKC日本武道学会剣道専門分科会企画
平成27年5月27日、剣道専門分科会では、第16回世界剣道選手権大会の特別企画として「剣道具を通して日本文化を知る」を開催しました。企画は2部構成となっており、1部はDVD「剣道具にみる職人の技と心(文部科学省科学研究費助成事業による研究成果物〔酒井利信,筑波大学〕)を上映し、2部においては剣道具師の鉄川榮市氏 、井上大久氏、齋藤一貴氏(以上、東京正武堂)にお越しいただき、「本物の剣道具を感じてみよう」と題したワークショップを行いました。多くの選手の宿泊・稽古場所である国立オリンピック記念青少年総合センターの中央棟において行なわれたこの企画には、世界各国から100名を超えるご来場をいただき、盛会のうちに終了することができました。
剣道具は、甲冑の文化を継承し、刺し、染め、漆の塗り、革のなめし、竹の細工といった高度な工芸技術を駆使したもので、究極まで機能性を追求しつつかつ美しく仕上げられた日本文化の結晶です。日本人が長い歴史の中で叡智を結集して作り上げてきた本物の剣道具を、今回の企画において世界各国の剣士に紹介ができました。ご協力をいただきました東京正武堂の剣道具師の皆様をはじめ関係各位に心より感謝申し上げます。ご来場いただきました皆様、ご参加ありがとうございました。